Swift 3.0をXcodeで開発したい!

ところでmain.swiftを書くときにXcodeは使えないのでしょうか。

Swiftに限りませんが最近の言語は補完などのIDEのサポートが使えないとけっこう書くのが大変ですよね。

でもご安心ください。最近のSPMにはすばらしいオプションが備わっています。

$ swift build --generate-xcode

このようにプロジェクトのルートディレクトで--generate-xcodeオプション(-XでもOK)を付けてswift buildをすることにより、プロジェクトのXcodeプロジェクトファイルを生成してくれるようになっています。

前回のサンプルで言うとjson-parser.xcodeprojというファイルが生成されます。Xcodeでこのファイルを開けば、Xcodeで開発をすることができるようになります。

よーし、これでXcodeでもビルドや実行ができるようになる!…と思ったら落とし穴があります。

Xcodeはswiftenvの設定は読み込んでくれませんので、普通にビルドするとXcodeに標準でついているSwiftでビルドしてしまうのでビルドエラーになります。

そこで、Xcode側で使用するSwiftを切り替える必要がありますが、実は、Xcode7.3からその設定をPreferencesから簡単に行なえるようになっています。

Preferences → Components → Toolchains

を開くと以下のようにSwiftのバージョンを変更する設定が表示されます。
swiftenvでインストールしたSwiftのバージョンが自動的にここに表示されているはずです。

Toolchains

ここで使いたいSwiftを選択することで、Xcodeがビルドや実行をする際にそのSwiftを使うようになります。

Xcodeで開発をする際はこれを忘れずに設定しましょう。
そして、通常の開発をするときは忘れずに設定を元に戻しましょう…。